こんにちは、ペン太郎です。
2021年に自身の住居用に中古物件を購入し、フルリフォームしました。
リフォームには必要となる知識が多く、全てを把握している業者が少ない実態があります。その為、業者自身の思い込みや過去の経験による先入観により、最適な提案がされているとは限りません。
これからリフォームしようとする方に向けて、正しい知識を持って納得出来るリフォームが出来る様、実際にリフォームしてきた知見からリフォームについて解説します。
リフォーム前の現状把握
リフォームに当たっては、現状把握をしましょう。
現状図面の収集
間取り設計にあたっては、まず、現状の図面を集めましょう。
現状の図面としては、平面図・矩計(かなばかり)図があります。
平面図とは
平面図とは、建物を横に切った図面となります。
デベロッパー提供の間取り図ではなく、コンセント位置や水道管の位置など、配管位置がわかる図面を準備しましょう。(売買契約時に貰っていることが多いです。無ければ、売主に確認しましょう。)
水回りの位置を変更するとなると、水道管の配管工事が追加で必要となるためその分費用が多く発生します。
平面図を入手する目的は、外壁の位置の確認に加え、水回り、ガス管の位置を把握することにあります。
矩計(かなばかり)図とは
矩計(かなばかり)図とは、建物を縦に切った図面となります。
矩計(かなばかり)図では、建物の高さ、梁の位置に加え、天井の上にある設備を確認しましょう。
例えば、上がルーフバルコニーである部屋は、バルコニーに直射日光が当たるため、ダイレクトに熱が天井に伝わります。ルーフバルコニーは、バルコニーとしての利用を目的にマンションの屋上と異なり断熱施工をしていないことが多いため、特にこの傾向が強くなります。
その為、下の部屋での断熱施工などの対策が必要となります。
現状図面で確認すること
窓の位置、梁の位置、壊せる壁と壊せない壁、そして、マンションの場合はPS(Pipe Space(共有の水道管を通すためのスペース))といった動かせるもの、動かせないものを確認しましょう。
その上で、間取りを考えていきましょう。
まずは、水回り4点(バス・洗面台・キッチン・トイレ)の位置と大きさを決めましょう
間取りを考える上では、まず、水回り4点の位置と大きさを決めましょう。
何故ならば、汎用品を使用するという前提の基では、水回り設備は大きさが決まっている為です。
特に、ユニットバスは、その大きさが決まっていることが多いです。
大きいサイズの舶来品のバスを設置し、かつ、洗い場の大きさも十分な広さが欲しい、となれば、相応の工事が必要となり、技術のある大工に依頼する必要が出てきます。
水道管の配管等を考えると固めた方が良いため、水回りは自ずと場所は決まってきます。
部屋の間取りでは、冷暖房機器を考慮に入れよう
水回りを考えた後は、間取りを考えていきましょう。
間取りを考える上で必要となるのは、冷暖房機器の位置と数となります。
冷暖房機器の設置には、当然ながら室外機が必要となってきます。
特にマンションの場合は、室外機置場が限られていることがあります。場合によっては、室外機の大きさから高出力の冷暖房機器が置けなくなる可能性があります。
そうした場合、十何畳の部屋に6畳用の冷暖房機器しか設置出来ず、冷暖房の効きが悪いといったことも想定されます。
一方で、設計段階から冷暖房機器のことが考えることが出来れば、天井裏からドレンを伸ばすことも可能なので、室外機置場の位置を考えなくて済むというメリットもあります。
意外に盲点になりがちな冷暖房機器の観点から間取りを考えると、居住後に冷暖房で悩むこともなくなります。
廊下の幅は、慎重に
一般的に廊下の幅は、80㎝はあった方が良いと言われています。80cmあれば、人がすれ違うことが出来るためです。
将来を考慮したバリアフリーリフォームとするならば、90cmは必要と言われています。
一方で、廊下の幅を大きくしすぎると、居住スペースを圧迫することも事実です。
60cmでも十分ではありますが圧迫感はありますし、人がすれ違えなくなります。
ドアの位置を決めよう
最後に、ドアの位置を決めましょう。
ドアの位置を決める上で重要になるのは、どこまでを冷暖房で冷やす/暖める対象とするか、という点です。
リビング・ダイニングと廊下の間にドアを設けている間取りは多いでしょう。
これは、リビング・ダイニングで冷暖房をする際に、廊下まで冷やす/暖める必要がないためです。(廊下まで冷暖房の対象とした場合は、冷暖房の効きが悪くなり、熱効率も悪くなります。)
以上、図面での間取り設計について解説しました。
水回り、冷暖房、廊下の幅といった制約を考慮に入れることで、間取り設計はしやすくなります。是非、設計時の参考としてみてください。
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