リフォームの流れを初心者にもわかりやすく解説しました

リフォーム大全
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こんにちは、ペン太郎です。

2021年に自身の住居用に中古物件を購入し、フルリフォームしました。

リフォームには必要となる知識が多く、全てを把握している業者が少ない実態があります。その為、業者自身の思い込みや過去の経験による先入観により、最適な提案がされているとは限りません。

これからリフォームしようとする方に向けて、正しい知識を持って納得出来るリフォームが出来る様、実際にリフォームしてきた知見からリフォームについて解説します。

リフォームを検討するタイミング

リフォームする際には、何故、リフォームするのか、目的について改めて考えておきましょう。

では、どういう時にリフォームを検討すれば良いのでしょうか。

自己の居住用に、中古物件を購入した時

都市圏の住宅需要の高騰を受け、中古物件を購入される方は増えています。

古い中古物件を購入した際には、何処をリフォームすれば良いのでしょうか。

水回り4点(バス・洗面台・キッチン・トイレ)のリフォーム

折角、購入した中古物件です。

どれくらい古い物件かにもよりますが、クリーニングだけでも十分ですが、水回りをリフォームするだけでも新築同然の感覚となります。

フルリフォームをするまでのお金をかけれない方は、水回りだけでもリフォームすると良いでしょう。

間取り変更のリフォーム

余りに古い物件の場合は、間取りから年代を感じることがあります。

リビングとダイニングが分かれている間取りは、ライフスタイルの変化に伴い近年では見ることが少ないです。

リビングとダイニングを繋げるだけでも、開放感溢れる部屋となります。

中古マンションの場合、リフォーム出来ない所がある

マンションの外に面している部分は、共有部分となります。共有部分の変更には、管理組合の許可が必要となります。

例えば、外気に触れている窓や窓枠などは、種類を変える際には管理組合の許可が必要となります。黒枠の窓枠で統一されているマンションに、一部屋だけピンク色の窓枠が出てくるとマンションの景観に影響を及ぼす為ですね。この様に見た目が変わる変更は、管理組合の理解が得られにくく、ハードルが高くなります。

また、デザイナーズマンションなどは、当たり前ではありますが一般的なレイアウトとは異なります。新築当時はおしゃれであっても、時代の経過と共に材質が古臭くなることがあります。

例えば、コーナー窓が設けられている中古マンション物件では、材質が古いからと行って、新しい窓に変えれないこともあります。先ほどの景観の問題に加え、構造計算の問題が発生するためです。

リフォームを前提に中古マンション物件を購入する際は、変えれる所、変えれない所を把握してから購入しましょう。

賃貸物件の原状回復をする時

賃貸物件の原状回復をする際にも工務店にお願いすることがあります。

クロスの張り替え

主に、現状回復工事を工務店にお願いするとなれば、クロス張り替えが挙げられるでしょう。

クロス張り替えは、DIYで出来ないことは無いですが素人は辞めた方が良いでしょう。特に、天井クロスの張り替えは技術が必要となります。

また、クロス自体にも型番があります。型番を見つけるのも一苦労ですし、柄付きクロスの場合は、柄合わせに苦労します。素直にプロに依頼するのが良いでしょう。

フローリングの張り替え

フローリングに傷がついた場合はホームセンターで売ってる補修キットを使うのが良いでしょう。クロスと同様に、DIYでの張り替えは技術が必要となるため、おすすめしません。こちらもプロに依頼した方が無難でしょう。

原状回復が高額になりがちなもの

収納棚の修復にはどれくらいの費用が必要となるでしょうか。最大でも収納棚の費用くらいと思いますよね。

工法にも寄りますが、埋め込み式の収納棚の場合は、壁自体の破壊と修復が必要となるケースがあります。

簡単に動かせないものは、修復に費用がかかると考えた方が良いでしょう。

ライフスタイルを変更する時

在宅勤務の浸透に伴い、仕事部屋を作りたいこともあるでしょう。

また、新しく家族が増えた際には、子供部屋を作りたいこともあるでしょう。

新しい物件購入が難しければ、間取り変更で一つ部屋を増やすのも選択肢の一つとなります。

リフォームの種類

リフォームにはどの様な種類があるのか、見ていきます。

スケルトンリフォーム

内装を全部外してしまうのがスケルトンリフォームです。

スケルトンリフォームの良い点は、一からレイアウトを作れる点となります。

また、内張り断熱を取り入れることにより、家屋の断熱性を高めることが出来ます。

一方のデメリットは、なんと言っても費用となります。

相場としては、平米あたりの費用は10万円~16万円程度となります。当然ながら、内装を凝るともっと費用が発生します。

水回り4点(バス・洗面台・キッチン・トイレ)リフォーム

水回りのみのリフォームです。当然ながらスケルトンよりも費用が抑えられます。

相場は、4点の入れ替えで100万円程度となります。当然ながら、最新式の設備を導入すると設備費用分、費用は高額になります。

老朽化した水回りは、衛生面で問題を抱えていることも少なくありません。住環境向上のため、水回りだけでもリフォームするのは一つの手でしょう。

部分リフォーム

ピンポイントでリフォームする方法です。間取り変更で一部屋増やすといったリフォームが該当します。

ここで注意頂きたいのが、細々した注文が多ければ、スケルトン工事にしてしまった方が安くなるケースがある、ということです。

リフォームの流れ

リフォームの流れを確認しましょう。

主にリフォームは以下の流れとなります。

  • 設計(図面)
  • 解体工事
  • 下地工事(床、壁)
  • 配管・配線工事
  • 取付・造作工事
  • クロス工事
  • クリーニング

設計(図面)

リフォーム後の間取りを設計し、リフォーム計画を立てます。

設計(図面)は、工務店の腕が試される業務となります。

依頼主の要望を最大限叶えつつも、快適な住空間を実現する要素を提案する必要がある為です。

居住スペースを広げたいがために廊下の幅を短くしすぎると、家具が入らないといった自体にも繋がりかねません。また、開放感のある居住スペースを実現する為に大きい居室を設ければ、熱効率が悪くなり冷暖房の効きが悪くなることにも繋がりかねません。

リフォームを決めた後には、何度も工務店と設計図面をベースに打合せを繰り返すことになります。

設計(図面)は、建築士が担当することが多いです。

解体工事

スケルトン工事の場合は、解体工事が入ります。

文字通り、壁なども含めて解体します。

解体工事後は、マンションなどの場合では、コンクリートむき出しとなります。

解体工事は、解体業者や廃材業者が関わります。

下地工事(床、壁)

コンクリートの上には、下地として合板が設置されています。皆さんが普段目にするクロスの下は、大抵、合板が敷設されています。

下地工事では、この下地を補修したり、断熱材や耐熱材を敷設します。

フローリングが軋む際には、下地が悪さしていることがあり、下地の補修で軋みを直します。

主に、下地工事は大工が行います。

配管・配線工事

下地工事と前後して、配管工事を行います。配管は、下地の裏に通します。

配管で通すものには、水道、電気、通信など、様々なものがあります。

配管を通していないと、コンセントの位置など制約を受けます。

配管・配線工事は、配管工や弱電屋、水道屋が担当します。

なお、コンセント増設工事は単体で依頼することが出来ますが、スケルトン工事と同時に実施することで費用を抑えることが出来ます。

配管、配線にあたって下地を切り抜く必要がある場合は、大工による下地の切り抜き、配管工・弱電屋による配管・配線、大工による下地修復、クロス屋のクロス貼り付けという手順が必要となるためです。

取付・造作工事

下地が出来上がった後は、内装の取り付けや造作をします。

主に、バス、キッチン、トイレの取り付けや棚の造作や扉の取り付けなどをします。

物にも寄りますが、材質が木材のモノの造作は大工が行います。

クロス工事

一通りのモノを取り付けた後は、クロスの張り替えを行います。

クロスの取り付けは、クロス屋が行います。

なお、塗り壁工事をする際には、左官が行います。

塗り壁は、非常に技術が要求されます。剝がれやすい材質の塗料を均一に塗る必要があるためです。

普段、クロスを貼り慣れているクロス屋でも、左官と同じことは出来ないくらい技術が要求されるそうです。

クリーニング

一通りのリフォームの後は、クリーニングを行います。

一連のリフォーム工事で、木屑など、細かいゴミが大量に付着しているためです。

クリーニングは、クリーニング業者が行います。

業者への依頼

最後に、業者選定方法について見ていきましょう。

一括りに工務店と言っても多種多様です。

大手工務店

大手工務店には独立した品質部門を抱えていることが多く、失敗がないことが特徴です。

その分、小回りが利いた設計が出来ません。(例えば、廊下の幅は80㎝未満に出来ないなど。)

また、品質部門の費用も工賃に含まれるため、費用は割高になりがちです。

地場工務店

リフォームにあたっては、何度も打合せをすることになります。

また、工事中にトラブルが発生した際には、監督している工務店に間に仲裁に入ってもらう必要があります。

地場の工務店は、その地場に関連業者のネットワークを構築していることも多く、フットワークが軽いことも特徴です。

リフォームの場所から離れた場所を地場とする工務店では、そのフットワークの良さをスケールしてしまうことになるため、どこの場所をメインターゲットとしている工務店かを考慮する必要があります。

独立系工務店

大半の工務店では、建築士を抱えていることが多いですが、大工が独立し工務店を営んでいるケースもあります。

大工自らが監督するため、工事中の変更が利きやすいという特徴があります。

また、既製品に乗っ取らない設計も可能となります。(例えば、バスやキッチンは既製品を入れようとすると大きさが決まってしまいます。)

一方で、既製品に対する知見は少ないことが多いため、上級者向けとも言えます。

個別に依頼

図面を自分で引いて、各業者に個別に依頼する、という手もあります。

なんと言っても、費用を安く抑えることが出来ます。

しかし、各業者のスケジュール調整などが難しく、素人には難しいかもしれません。

例えば、キッチンが届いていないのに、クロス屋が先に来てしまうとクロス屋に再度発注が必要になるなど、作業には順序があるためです。

業者への発注方法

自身が行いたいリフォームのイメージから、どの工務店に依頼するのがベストな選択か考えましょう。その上で、複数社から提案を貰いましょう。

各社、自身が得意とする工法をベースに提案を持ってきます。

どの工法が一番目的に合致するのか考えて発注することで、満足のいくリフォームが出来るでしょう。

以上、リフォームの全体像について、紹介しました。

リフォームの内容を知り、満足出来るリフォームを実現しましょう!

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